田舎で暮せる?

定年後に田舎でのんびり暮したいとか、ひきこもりの支援などでも「農業体験」「田舎で暮そう」という言葉を耳にします。

自然の中で、生きている喜びを感じながら暮らしてみようという事なのだと思う。

私は今、帰省で愛知県の田舎におります。
朝はウグイスの声で目が覚めて、一日中コオロギとセミの声がBGM。

家の前は、海。
裏は、山。
夜は、手が届くような星空・・・。

確かに疲れた心の癒しには最適の環境で、私も随分恩恵を受けています。

しかし、お盆の行事などで親戚の人たちやお寺、地域の人たちと毎日のように会っていますと、はっきり言って、田舎のコミュニテイは都会のそれより複雑に感じます。

田舎は先祖代々からの繋がりで地域の関係性が出来ていて、常にその繋がりの中に参加していないと、おそらく孤立してしまうような気がします。

もちろん都会でも基本は同じですが、多少距離を置いたり参加しない生き方を選ぶことも出来る環境にあります。

田舎=自然=ストレスが少ない暮らし=人間らしい生き方・・・。
みたいなイメージが独り歩きしていて、
それはおそらく都会でも田舎でもなくて、誰もが思う人の心の中にある理想郷のようなものの表現のひとつであって、その中に「人間関係」というものが含まれていないことにふと気づきました。

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