ひきこもりの人たちには、4月というのがとても高いハードルになっている。
皆様こんにちは、緑が爽やかな5月になりました。
先月は熊本・大分で大きな地震がありました。
日頃からどんな準備が必要なのだろうと真剣に考えられた事と思います。
4月は、10代の子供にとっては入学・進学の時期でした。
4月からは何とか学校へ行ってほしいと願う親の気持ちと、新しい環境の中に行けるかどうか不安でたまらない子供の気持ちが交差していました。
4月になっても動けなかった子、なんとか登校した子、それぞれの1か月が過ぎて、どちらも精一杯の気持ちで乗りこえた1か月だったと思います。
動けなかった子は、その時期が過ぎて少しだけほっとしているかもしれません。
動けた子は、とても疲れているかもしれません。
不登校や、比較的年齢の低いひきこもりの人たちには、4月というのがとても高いハードルになっているのは確かのようです。
現在、私どもの事務所には、20代~40代のひきこもっていた人たちが、パソコンや、事務作業の就労支援に来ています。
ほとんど社会的ひきこもりだった人たちです。
最初は誰とも話せず、一人でパソコンに向かっています。緊張しながら、自分と似たような人たちの会話を背中で静かに聞いています。
その内容に安心していつの間にか話の輪に入ってきます。
最近、顔を見ないなと思ったら、また、ひきこもってしまった人、バイトをし出した人、それぞれの人にそれぞれの時期があり居場所があると思います。