不登校・ひきこもり親の会-「親と子の距離感の話」

皆様こんにちは、もう11月になりました。

いかがお過ごしでしょうか?

毎月不登校やひきこもりの、ご本人・ご家族に対して様々な取り組みをしておりますが、先日の「不登校・ひきこもり親の会&ミニセミナー」では、主に親と子の距離感の話が中心になりました。

日常の最低限の会話はできるけれども、それ以上会話や行動に入り込んでいくと、その内容が将来の事でなくても無視されたり拒否されたりされてしまうと心配の声がありました。

それは、自分で考えて自分で行動していきたいという気持ちの表れで、自分の言動に対して特に親に意見してほしくないという「自立心」の表れのように感じます。

例えば「野菜を食べないと体に良くないから食べなさい」とか、「今日は寒いから暖かい恰好をしていたほうがいいよ」的なことでさえ、自分で決めたいので言われたくないのです。

一般的には中学生くらいの思春期、反抗期によくあることですが、社会とつながりを持っていなかったり少なかったりすると、もっと後になってから現れる場合もたくさん見てきました。

親御様にしてみたら、自然なやり取りができなくてストレスになるかもしれませんが、自立を目標にして考えると、遅くてもこういった表れは必要な気がします。

自分で考えて決めた言動が大人から見てもどかしいことでも、それを黙認された経験がたくさんあると、信頼されているという安心感に繋がって、いずれ他者からの言動にも余裕が伴う対応ができるようになると思います。

「どうしたら普通になれるの?」

皆様こんにちは。
いつの間にか10月になりました。本当に早いですね。

先月は、現在不登校やひきこもりの当事者、過去にそういった経験のある人たちと、「生きづらさを話してみよう」、「普通って何だろう?」…というテーマで、度々話し合う場を持ちました。

何年もひきこもって、やっと勇気をだしてアルバイトをしたけれど、みんなと同じことができなくて注意されてしまう、「そんなことも分からないの?」、「さっき教えましたよね!」…、そう言われるたびに心が萎縮してしまう、体が固まってしまう。涙が出る。

それでも頑張ってみるけれど、もう無理、自分を責めて、情けなくて、自信をなくしていく。

長い間のブランクで、社会経験の無さで、社会に出ても周りが求めている普通のことが何なのかが分からないという。

「とにかく普通になりたい…」、「どうしたら普通になれるの?」、「普通って何なんだ?」と、話し疲れたころには、「普通なんてあるのかなあ?」、「普通って単なる理想?幻想?」、「世の中のみんなが普通だと思って比較していたけど、どこにも普通なんてないのでは?」と、少しずつ変わっていきました。

その時に思った事をサラッと言い流していけたらいいですね。

皆様こんにちは、早いもので9月になりました。

10代の方は、夏休みが終わり新学期になって周りが動き出す事で、心や体に変化が生じやすい時期かもしれません。

勇気を出して学校へ行こうと頑張ってみた人、どうしても動けなかった人…、どちらも精一杯自分と戦っていると思います。

先月の不登校・ひきこもりの親の会では、新学期からどうするの?とか、これからの事をどう考えているの?というような究極の質問はもちろん無理ですが、今まで時間をかけて親子関係を保って きて、何とか日常会話はできるという方が多かったです。

ちょっとでもいいから外に出てほしいとか、あまりにも汚れた部屋を片付けてほしいとか、そういった事を伝えるのにもドキドキしながら、子供の反応におびえたり振り回されたりしながら…。

こんなことを言ったら、どんな反応が返ってくるのだろうか?と言葉を選んでしまいます。

あまり深く考えずに、その時に思った事をサラッと言い流していけたらいいですね。

そして、たとえその時の子供の反応が悪くても、時を見てまた同じことをサラッと言ってみるという。

「自然体」を目指しましょう、という話になりました。

子供の方も気持のムラやバイオリズムがあって、このパターンを繰り返しているうちに、普通に「わかった」っていう言葉を子供から聞けるかもしれません。

これは、20代30代以上の親子の会話にもあてはまると思います。

『ポケモンGO』には、確かにすごい力がありますね。

皆さま、こんにちは。
8月になりましたね、夏バテしていませんでしょうか。

私の主催している団体にも、不登校で、ひきこもっていて、ポケモンゲームが大好きな子供たちが何人もいます。

その子たちが、外に出たいと思うようになったり…、外に出ようと頑張ってみたり…、夜、暗くなってから少し出てみたり…、あれだけ怖かった外の世界に、行ってみたいと思う気持ちが生れてきています。

『ポケモンGO』には、確かにすごい力がありますね…。

ポラリス通信で紹介しましたが、「産業廃棄物の現場で働く、6年間のひきこもり経験者エンジさんの話を聞く会」をしました。

10年以上仕事をしていない人や、ぎりぎりの精神状態でバイトをしている人、バイトをしていたけど限界を感じて辞めた人、などなど。

30代、40代の社会的ひきこもり状態の人たちが5人集まって、エンジさんの話を聞きながら働くということについて思いのたけを話し合いました。

職場で言われてキツかった言葉は、「そんなことも知らないの?」、「さっき教えましたよね…。」

最も不安なのは、「自分で判断しなくてはいけない状況」だとか…。

とにかく優しくしてほしい~、と働くことの怖さ、不安を口をそろえて語っていました。

◆  ◆  ◆

◆エンジさんのお話し会は8月9日(火)13時から、今月も行います。今度は、親御様もぜひご参加くださいませ。

不登校やひきこもりになりやすい人の共通した気質。

暑い日が続きますが、皆様お変わりありませんでしょうか。

不登校やひきこもりになりやすい人の共通した気質があるとよく言われます。

繊細、感受性が強い、優しい、他人の気持ちを感じやすい、自分感情を我慢して抑えてしまう、正義感が強い、完璧主義、ゼロか百か、断れない、などなど…。

先日のことです。

訪問サポートをしているサポーターと不登校の子供とで、通信制高校に見学に行く約束をしました。

本人も高校の話を聞いてみたいと思って決めた約束でした。高校側にも伺う事を伝えていました。

しかし、当日になって、「今日は行けません」というメールがあり、待ち合わせ場所に来ませんでした。

本人は、決めた時は行こうと思ったようですが、いざその日になったらここで話を聞いてしまったら、必ず高校に行かなくては行けなくなるのではと思って逃げ腰になってしまいました。

同行する人が待ち合わせ場所まで来てしまっているとか、約束をしていた高校の担当者に謝らなくてはいけないとか、そういうところには気が回りません。

直前の一本のメールだけで、結果的に周りをふりまわしてしまいました。

最初から「もしかしたら当日急に行けない気持ちになるかもしれません」と、伝えておくとか、当日ではなくて前日までに連絡するとかできればよかったです。

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