障害?それとも個性?

私は現在、葛飾区区民大学の実行委員会のメンバーになっています。

忙しくてあまりお手伝いができていないので申し訳ないのですが、さる7月25日(水)にテレビや雑誌などで有名な精神科医の「香山リカ」先生を講師にお呼びして、「学校が苦しい子供たち」というテーマで講演をしていただきました。

今の子供たちの生き苦しさを精神科医という視点から話をしてくださいました。

最後に余談として話された内容がとても印象に残り共感できました。

ご自身が何十年ぶりに北海道の出身中学の同窓会に出られた時の話です。何十年も同窓会に出ていないので、記憶にある同級生は中学生の時のままです。

精神科医という仕事柄、あの子ははとても落ち着きがなかったから今の時代ならADHD(注意欠陥・多動性)って診断されていたかも知れないなあ。

あの子は特定の教科だけ全くできなかったからLD(学習障害)だったのかもしれないし、あの子はすごい頭がよくて才能があったけど何だかいつもみんなから浮いてて変わっていたから、ひょっとしたらアスペルガー症候群だったんじゃないかな…。と、仕事柄ついつい診断をつけて納得していたけれど。

何十年ぶりに会った彼らは、自分でお店を経営していたり、立派な会社でトップクラスの営業マンになっていたり、結婚して子育てをしてもう孫までいたりして、みんな自分の個性を生かしてイキイキと素敵に成長されて幸せに暮らしておられたそうです。

そこで、安易にパターンに当てはめてしまう事の無意味さを感じたそうです。

今の時代、ちょっと人と違う様子があれば、○○障害などと症状名をつけて分類したがる傾向にあるけれど、障害ととらえるか、個性ととらえて生きていくかで先々どう違うのかが気になるところです。

 

 

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