他人力を考える (1)
先月、『メンタルフレンド力(りょく)― Q&Aでわかる不登校・ひきこもりへの訪問サポート』という本(冊子)をつくり、一冊400円で紹介させていただきましたところ、思いのほか反響が多くておどろきました。
たくさんの方が読んでくださいましてありがとうございました。
不登校情報センターでも、セミナーや勉強会・親会など、ご家族と一緒に考えて、情報交換をする場がいくつかありますが、どこのご家庭も家族が出来ることはもう十分にされています。
家の中で日常会話は普通にします、家事も時々手伝ってくれて、テレビを見ながら一緒に笑います。スーパーやコンビニに買い物にも行きます。
家族と口もきかなかった最初のころにくらべたら、学校に行くとか、働くこと以外はきわめて普通。そんな方がたくさんおられます。
それは、ご家族が長い間あたたかく見守ってこられたからでしょう。
そのおかげで本人にとって、家の中が安心していられる場所になりました。これは、とても大切なことです。
さて、この後は家族に何が出来るのだろう?と、考えた時、具体的に家族のできることはなかなか見つかりません。
なぜなら、「社会参加」が目標だからです。
その「社会」につなげるためには、どうしても「他人」の存在が必要になってきます。しかし、普通の他人ではだめです。
最初は「安心できる他人」がいいのです。
安心できる他人をひとり作っていく事、そして継続的にかかわり続けることです。それにより、何がどんなふうに変わっていくのでしょう?
それをこのQ&A冊子にまとめてみました。
「ウチに子は誰にも会いません」とみなさんほとんど言われます。そこをどうやって他人に会わせていくか、それが、次に家族が考えていくことではないかなと思います。
◆7月14日(日)、午後1時~3時30分、 「訪問サポートを考える親会」をやります。
ぜひ一緒に考えましょう。みなさん、ご参加ください。