大学生不登校予備軍

「新入生です。大学生になったのでサークルもバイトも授業も全部ちゃんとやりたいと思っていました。

まずは友達をつくらなくてはと思って、教室で近くに座っている人に声をかけたりもしましたが、もともと消極的な性格なので変におどおどしてしまい、相手の顔もちゃんと見れなくて、その先につながるような関係はなかなか作れません。

勧誘されるままにサークルにも所属しましたが、他の人たちの輪に自然にとけこめなくて、いつも自分だけ浮いています。

入学して一か月過ぎましたが、友達はいなくて昼食はひとりベンチでパンを食べています。」

 

その後「サークルに行けなくなりました。」

その後「授業にでる回数が減ってきました。気力がわきません。」

入学してまだ二か月。

実際に聞いたことのある話です。

大学生の不登校の相談が増えています。

数年前から大学生の不登校のご相談が目立つようになりました。気になっていましたが、ここのところ特に増えてきました。

多いのは地方にお住いの親御様からのご相談です。

大学生の子供が親元を離れて東京でひとり暮らしをしているけれど、大学に行っていなくて不登校ですという内容です。

大学から、「テストを受けていないため単位が取れていません」という通知で知る場合が多いようです。

遠くにいる親はいてもたってもいられません。

あわてて本人問いただすと、もうすでに、半年もひきこもっているという場合もあります。外出はたまに散歩と食糧を買いに行くくらいで、アパートでパソコンやゲームだけの生活をしている人もいます。

人とつながらないので、だんだん気力・意欲がなくなってくるのが心配です。

家の中だけにいることが多いので体力の低下も心配です。

中には、大学には行かないけれど、アルバイトには行く人もいます。わりと小さなコミュニテイーで安心できる人間関係のバイト先の場合が多いようです。

10年以上も前から、小学生・中学生・高校生の不登校は社会問題化されて、学校や教育委員会も含めて多様な対応がなされるようになってきました。

しかし、大学生の不登校の対応はまだまだです。大学側もきちんと把握できていないような状態のようです。

大学は行きたくなかったら行かなくてもいいのだから、いやなら、さっさと辞めて働けばいいという人もいますが、そういう簡単な問題ではないでしょう。

小学校・中学校・高校の不登校と同じく「社会参加の力」を考えていく必要がありそうです。

大学生の不登校の現状を把握して、ひき続きできる限りの対応を考えていきたいです。

他人力を考える (1)

先月、『メンタルフレンド力(りょく)― Q&Aでわかる不登校・ひきこもりへの訪問サポート』という本(冊子)をつくり、一冊400円で紹介させていただきましたところ、思いのほか反響が多くておどろきました。

たくさんの方が読んでくださいましてありがとうございました。

 

不登校情報センターでも、セミナーや勉強会・親会など、ご家族と一緒に考えて、情報交換をする場がいくつかありますが、どこのご家庭も家族が出来ることはもう十分にされています。

家の中で日常会話は普通にします、家事も時々手伝ってくれて、テレビを見ながら一緒に笑います。スーパーやコンビニに買い物にも行きます。

家族と口もきかなかった最初のころにくらべたら、学校に行くとか、働くこと以外はきわめて普通。そんな方がたくさんおられます。

それは、ご家族が長い間あたたかく見守ってこられたからでしょう。

そのおかげで本人にとって、家の中が安心していられる場所になりました。これは、とても大切なことです。

 

さて、この後は家族に何が出来るのだろう?と、考えた時、具体的に家族のできることはなかなか見つかりません。

なぜなら、「社会参加」が目標だからです。

その「社会」につなげるためには、どうしても「他人」の存在が必要になってきます。しかし、普通の他人ではだめです。

最初は「安心できる他人」がいいのです。

安心できる他人をひとり作っていく事、そして継続的にかかわり続けることです。それにより、何がどんなふうに変わっていくのでしょう?

 

それをこのQ&A冊子にまとめてみました。

「ウチに子は誰にも会いません」とみなさんほとんど言われます。そこをどうやって他人に会わせていくか、それが、次に家族が考えていくことではないかなと思います。

 

◆7月14日(日)、午後1時~3時30分、 「訪問サポートを考える親会」をやります。

ぜひ一緒に考えましょう。みなさん、ご参加ください。

大学生の不登校対策会議室

第1回目の「大学生の不登校対策会議室」を9月1日にひらきました。

現役の大学生、昔、不登校になり大学を辞めた経験のある方、資格の勉強中で支援者を目指しておられる方、引きこもりの経験者の方、遅れて元高校教師の方も参加下さり、それぞれの経験を踏まえて現状の意見交換をしました。

 

今回、参加できなかったですが、不登校経験者の大学生や、不登校の大学生の子供を持つ親御様もメンバーになられました。

次回からはもう少し具体的に「私たちができること」を考えていき、この回を発展させていきたいと思います。

 

昨今、大学生の不登校のご相談が増えています。

ご相談は地方にお住いの親御様からがほとんどで、東京の大学に入学し、アパートでひとり暮らしをしていて大学に行っていないケースが多いです。

4月・5月の入学時にサークルに入れなかったり、入ってみたけど友達ができなかったり、みんなとノリが違ったり…。

 

毎日ひとりで授業に出て、大学のベンチでひとりで昼食をとって、ひとりでアパートに帰って…。

だんだん大学から足が遠のいていきます。

中には大学へは行かないけれどもアルバイトをしている子もいます。

また、東京に出てきている同郷の高校時代の友達とだけは会っている子もいます。もちろん大学に行っていないことは話しません。

 

単位が取れていない通知が親元に届いて初めて事実を知り、親御様はとても心配されます。

あまり長引けば実家に戻ってくるようにと一生懸命説得しますが、ほとんど帰りたがりません。

 

みんな、夢と希望を持って東京の大学に来たはず。

彼らに、今必要なものは何だろう?

私たちは彼らの力になれないだろうか?

「大学は、行きたくなければ、無理に行かなくても辞めて働けばいい。」というのは昔の考え方で、行きたくて、頑張って入った大学に行けなくなってしまった人ばかり。

そして、そこからどこにも動けなくなってしまっている。

 

若い人たちが笑顔で希望を持って生きてほしい。

そのために私たちに何かできることがないか、これからも皆さんとご一緒に考えていきたいです。

いまさらポラリス!

少し前に、朝のテレビで「冬のソナタ」をやっていて…。
久しぶりにテレビの前から動けなくなってしまった。

何を隠そうあの大ブームの渦中では、私も「冬ソナ」にはまってしまったひとりです。
韓国で撮影してからはや10年。
NHKが日本で紹介して冬ソナブームを巻き起こしてからもう7年。

気がつけばその後、数えきれないくらいの韓流ドラマを観てその魅力にはまっていきました。
最近では「イ・サン」・「善徳女王」、そして現在制作中の「トンイ」の新作がでる日には朝9時半からツタヤに並んでゲットしている始末。

しかし、久しぶりにユジンとチュンサンに出会って、やっぱり冬ソナ以上のものはない!!と確信。
7年ぶりにもう一度、全巻借りてまた涙…。涙…。涙…。

高校の放送部の合宿で、山の中で道に迷ってしまったユジンを見つけたチュンサンが、「山の中で道に迷った時はポラリス(北極星)を探すんだよ、ポラリスは動かない星だから。そこを目安に今いる位置を見つけるんだよ。」と言った言葉はあまりにも有名で。
ポラリスの携帯ストラップやネックレスが売れただけでなく、それ以来「ポラリス」は軸がぶれない…。けっして揺るがない…。ことの代名詞につかわれます。

そこで本題ですが、トカネットでしばらくお休みしていた「通信」を再発行することになり、迷わず「ポラリス通信」と名づけました。
みんな、みんな迷ったり、遠回りしたりして生きているけれど、「大丈夫!!」という気持ちだけは決して、ぶれないようにと願いをこめました。

私たちの活動の情報を載せていますのでホームページでぜひご覧になって下さい。

今さらながら愛しのユジンとチュンサン、いつまでもお幸せに…。

1 7 8 9 10 11