家族が本気で向き合う姿勢が、一番重要に。

桜が開花して、やっと長い冬に終止符を打ちました。

「春」というのは、誰もが新しい気持ちでスタートをするのにふさわしい季節ですね。

 

2月、3月は毎年、進学・進級のご相談が多い時期ですが、今年は、20代や30代の社会参加をしていないお子様についての、ご相談が多かったように思います。

 

10代の子供の場合は、比較対象が明確に同級生なので、留年や・退学になれば同級生と同じ状況で同じような体験ができなくなり、取り残されてしまう不安が生じます。

 

でも、20代・30代になりますと、誰かと比べるというよりも本人自身の問題として、このままずっと社会参加ができないのではないかという気持ちになり、焦ります。

 

いずれにしても、一旦学校や、社会から離れてしまうとハードルがどんどん高くなってしまいます。

どの子も、どの人も、自分の容量を超えるくらい頑張り続けて、動けなくなっていて…。

人や社会が怖くなり、自信を無くしてしまっています。

 

まずは、家庭の中でゆっくり休ませましょう。心と体を癒す時間が十分に必要です。

 

そして、ある程度の時間が過ぎたら、出来る形で少しずつ外の世界や、安心できる他者とつなげることをしていきましょう。

なぜなら、それはある日突然できるものではないからです。

 

そのためには、家族が本気で向き合う姿勢が一番重要になってきます。

 

変化には必ず多少の摩擦が生じますが、それを恐れていては変わっていきません。

一番大事なのはそのタイミングです。

人が自立して社会に出て行くためには。

東京都の青少年支援に関する研修(TOSCA)、足立区の若者サポートステーション飯田橋のハローワーク…と、ここのところ、色々な場所に出向く機会が多く、改めて勉強になることばかりでした。

そこで、共通して言われたことがありました。

人が自立して社会に出て行くためには、その前にしておかなくてはいけない事があるという事です。

それは、自分はいつか社会に出て自立して行くのだ、と自覚するためのプロセスを経験しておく事。

 

自分は何が好きなのか…? 

自分とは何なのか…? 

自分はどういう人間なのか 

自分は何がしたいのか…? 

働くとはどういう事なのか…? 

自立して社会に出て行くとはどういう事なのか…? 等々…。

 

そういう事を一人でたくさん考えて、家族や友人たちとたくさん話し合い、自分の存在意義を確認する作業を経てこそ、働くことや学校に行く事につながっていくのです。

大丈夫な誰かとつながることができれば。

皆様こんにちは。毎日本当に寒いですね。

不登校や、ひきこもりの初期の段階では、どうしたら子どもが学校へ行くようになるのでしょうか? 

ちゃんと働いてほしい、せめてバイトでも…、というご相談が多いです。

家族の切なる願いだと思います。

どういう言葉をかけたら親の気持ちを分かってくれるのでしょう? 

どこかに子どもを説得してくれる人はいないでしょうか?

親の気持ちを何とか伝えたい。あなたのためだと、必死に伝えれば伝えるほど子どもは離れていきます。

この問題のテーマは「社会参加」です。社会参加というのは家族以外の人たちと関わっていくという事です。

自分を受けとめてくれる人が一人でもいれば「この自分でいいのだ」と思えます。それが家族ならば、安心して家の中にいられます。

家族以外の人から受け入れられたならば、なおさら自信がつきます。

それが、自己肯定感につながります。自己肯定感があれば、人は外の世界に出て行く自信がつくのです。

まずは孤立しないで、大丈夫な誰かとつながることができればと思います。

アメブロ『生き方さがし』を始めました!!

大学生の不登校・中退・及び卒業はしたけれども生き方に悩んでいる若者が増えています。

学び方・働き方・生き方を模索している20代の若者たちや、そのご家族が交流して

前向きな生き方を探していくためのブログ交流掲示板を始めました。

掲示板参加者が増えてきましたら『イベントやセミナーも』お知らせしていきます。

 

●『若者生き方くらぶ」・生き方を探している若者のためのブログ

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本を出しました-「独身・無職者のリアル~果てしない孤独~(扶桑社新書)」

*本を出しました。

―著者・訪問サポート・トカネット代表藤原宏美と大学講師(社会学者)・関水徹平

*読んで頂けたら幸いです。

 

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●798円(税込)

●発売日:2013年09月26日

●著者/編集:藤原宏美(訪問サポート・トカネット代表)・関水徹平(大学講師・社会学者)

●出版社:扶桑社

●サイズ:新書

【内容情報】

SNEPと呼ばれる20歳~59歳の孤立無業者の総人口は107万人!

仕事もなく、友達もいなく、結婚もせず、家族以外との接点がない人びとの現実は、決して他人事ではない。

○孤立・無業の背景と実情。

○15年のひきこもり支援から見たスネップ問題(社会復帰の実例から見いだせること/多種多様な社会復帰の形)。

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